入居にかかる費用はおおよそいくらですか?

介護付き有料老人ホーム」の入居時の相場は400万〜500万位、月額費用の相場は18万〜22位

サービス付き高齢者向け住宅」の入居時の相場は22万位、月額費用の相場は16万位

特別養護老人ホーム」の入居時の費用は基本不要、月額費用の相場は13万〜15万位

施設の種類や特徴により入居時や月々の金額は様々です。

認知症とは?

認知症は病気の名前ではありません。

認知症を引き起こす病気(原因疾患)は多数存在しますが、認知症が進行する最大の原因は加齢です。

 

認知症のタイプは主に、以下の3つがあります。

  • アルツハイマー型認知症
  • レビー小体型認知症
  • 前頭側頭型認知症

 

アルツハイマー型認知症は「アミロイドβタンパク」が脳の中に蓄積することが原因で、日本人では最も多い認知症だと言われています。

レビー小体型認知症は「αシヌクレイン」という特殊なタンパク質が蓄積すること、前頭側頭型認知症は脳の前頭葉や側頭葉が委縮することが原因で引き起こされます。

 

「認知症」は、以下のような症状があるときに診断されます。

  • 何らかの原因によって、後天的な脳の障害が起こり、一度得た認知機能(記憶など)が持続的に低下している状態
  • 認知機能(記憶など)の障害によって、日常生活に支障をきたしている状態

 

家族が認知症かもと思ったら、

まずは情報を集めましょう。じっくりと時間をとり、まずはご本人のお話を聞いてみましょう。認知症であればご本人はそのことには触れないかもしれませんが、ご本人の現在の見方や心情は、あらゆる状況の把握と改善に有用な情報です。

そして医療機関で健康チェックをしましょう。総合的な健康チェックは必須です。さらに、健康診断の一環として認知症の検査を受けに行くようにしましょう。ご本人にとっても、「認知症の疑いで頭の病院に行く」というよりも心理的なハードルが低いですよね。

そして家族が本人にしてあげられることは、認知症であるかどうかにかかわらず、今の状態はご本人にとってとても辛い状況でしょう。原因はどうあれ、例えば好きだった料理もせず、地域の集まりにも顔も出さず、場合によっては家族の顔や名前も分からず一人で不安に耐えていらっしゃいます。ご家族は、まずはそのことをねぎらってあげてください。そして、短くても可能な限りの時間をともに過ごし、お話を聞いてあげてください。それだけでも、ご本人にとってとても力になるでしょう。仮に認知症であっても、それは「おしまい」ではなく、新たな家族や人々とのかかわりの「はじまり」です。認知症の進行を遅らせ生活の質を高めていくために、ご本人を中心にして、たくさんの人々や医療・介護の専門職とともに歩んでいく新しい生活のスタートラインに立ったということです。その歩みの一端を担うことが、ご家族がご本人に対してできることなのです。

 

ご家族の方も一人で悩みを抱え込まず、知人、専門職の方、医療機関、高齢者総合窓口等にご相談ください。

介護保険とはどのような保険ですか?

介護保険は介護が必要な方に、その費用を給付してくれる保険です。

 

保険ですから、皆で保険料を負担して、必要な方に給付する仕組みになっています。どんな保険でもそうですが、給付を受けるには色々手続きをしなければなりませんし、受けられるかどうかの審査もあります。

制度の運営主体(保険者)は、全国の市町村と東京23区(以下市区町村)で、保険料と税金で運営されています。

サービスを受けるには原則1割の自己負担が必要です。ただし、前年度の所得に応じて、自己負担率が2割あるいは3割になります。

サービスを受けられる被保険者は、介護保険の加入者には第1号被保険者(65歳以上の方)と第2号被保険者(40歳から64歳までの方)の分類があります。

保険料の支払い義務はどちらにもありますが、サービスの対象者 (受給者) は、原則として第1号被保険者だけです。

第2号被保険者は老化に起因する疾病(指定の16疾病)により介護認定を受けた場合に限りサービスの対象となります。

 

「要介護認定の申請方法」

介護保険サービスを利用するには要支援・要介護認定が必要です。まずはお住まいの市区町村の介護保険担当窓口で申請することから始めます。

役所の窓口で日程調整をし、役所から任命された認定調査員が自宅に来てご本人に日常生活の状況を伺い、身体機能のチェックを行います。その後、認定結果が出るまでに1か月程度を要します。

要介護認定が出たら、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談しましょう。

介護保険に関する情報は、制度が数年で変化したり、複雑な仕組みにより理解するのに時間がかかったりするので、専門家に聞くことをお勧めします。

 

気になることや、分からないことがございましたら、一度ご相談ください。

老人ホーム選びのポイント

1、立地条件

「都会」「郊外」「田舎」、「住み慣れた地域」「家族がいる地域」という立地条件についてのメリット・デメリットなどを説明いたします。

 

2、負担する費用の内訳

最初に行いたいのは、予算の確認です。現在保有している資産に、将来見込まれる収入を加え、それの合計と照らし合わせて無理なく払える費用の施設を選びましょう。基本的な費用は、入居一時金などの初期費用や、月額利用料の金額と内訳など。
それに加えて、介護保険の適用範囲と自己負担額、医療費や日用品といった実費負担や、有料サービスの内容などがかかります。
これらを負担するのに、どの程度の価格帯であれば無理なく支払えるのかを考えていきましょう。

 

3、部屋の広さ(形状)

老人ホームに入居した後、一番長い時間を過ごすのが専用居室です。この専用居室の広さや形状、設備等によっては入居後の生活に大きな影響を与える部分なので慎重に決める必要があります。

 

4、介護サービスの内容

入居を検討している時点で「自立」であっても、また、検討している施設の類型が「介護付」「住宅型」「健康型」のいずれのタイプであっても「介護サービス」の内容についてはきちんと確認しておく必要があります。

 

5、医療体制や緊急時の対応

老人ホームは医療機関ではありませんので基本的には医療行為はできず、協力・提携先の医療機関によって定期検診等が行われますが、各施設・病院によって内容は様々です。健康支援サービスについてしっかりと確認しておくことが大切でしょう。

 

6、入居から最期までをイメージする

おおよその入居年数の見通しを立てておくことも重要です。例えば、⾃⽴した⽣活を送れる⽅は、今後、介護が必要になったときのことを念頭に置いた施設選びが必要です。
要介護になった後も過ごすことができ、終の棲家とすることができる施設を探すのか、要介護になった後は別の施設へと住み替えをするのかといったことを考えておきましょう。

 

7、見学は人の多い時間帯に行う

老人ホームの普段の様子を知るために、見学は必須です。

その見学のときに注意したいのが、「人が多い時間帯に見学する」ということ。おすすめの時間帯は、昼食時やレクリエーションの時間などを行う時間帯です。なぜなら、見学時に入居者が少ないと、閑散とした印象からその施設を敬遠してしまいがちになるからです。

たまたま外出している方の多い時間帯に訪問してしまうと、本来活気のある施設でも、実態と違うイメージを抱いてしまうことになります。⼈が多い時間帯に⾒学をすることで、普段の施設の雰囲気をつかむことができますよ。

また、入居者の男女比や年齢構成、要介護度がどれくらいの人が多いかなどもチェックしておきましょう。

 

8、食事内容

老人ホームで長い月日を過ごすことを考えると、日々の食事も大事な要素。

献立表を見て、提供される食事の傾向を把握することに加えて、施設内で作られている場合は管理栄養士がいるのかといった点をチェックしておきましょう。また、療養食(病気を回復するなどの目的で栄養が管理されている食事)をはじめとした個別対応が可能かどうか、あるいはメニューの選択に幅があるのかというのも重要なポイントです。

食事をおいしく食べるには、雰囲気も大切。

事前に希望を伝えれば、どんな雰囲気の中で食事をするのか、実際に試食させてもらうことも可能です。

 

9、スタッフの様子

介護職員や看護師などのスタッフの体制や培ってきた経験は、入居後の生活の質にダイレクトに関係するポイントとなります。

そのため、人員配置や有資格者の割合などについて、「重要事項説明書(詳細はのちほど説明します)」でしっかりと確認しておきましょう。

ちなみに、重要事項説明書は契約時に渡されるものですが、施設にお願いすれば見学時などにも入手することができます。また、スタッフの質を見る良い機会として、施設見学があります。

 

10、運営理念

「経営理念」や「運営理念(施設運営方針)」「介護サービス提供方針」「介護サービス提供の心構え」など名称は各法人・施設によって異なりますが、そこに働く従業員達の行動指針となるような経営者や管理者の方針が掲げられています。